正平調

時計2019/02/23

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ヨーロッパの人は長らく、南半球に夢の巨大大陸があると信じた。北半球に横たわる広大なユーラシア。それらに匹敵する大陸が南にもなければ地球は安定しない、転覆してしまう、と◆夢の大陸はやはり夢だった。突き止めたのは18世紀の探検家、キャプテン・クックである。北はベーリング海峡から南は南極近くまでぐるり。3度にわたる航海によって知られざる太平洋の全貌を明らかにした◆転覆もせず、宇宙に浮かぶ地球は丸い。海と陸があり、生物がいる。なぜだろう。解き明かすヒントが3億4千万キロ先の小惑星にあるかもしれない。その惑星りゅうぐうに、日本の探査機はやぶさ2が着陸した◆地表の岩石を砕き、岩のかけらや舞い上がる砂ぼこりを回収する。そこに太陽系や生命の誕生にまつわる秘密が隠されているという。難しい任務を終えた後、打ち上げから6年にあたる来年、地球に戻ってくる◆クックを海へと駆り立てたのは、「遠くへ行ってみたい」という思いだったそうだ。昔の人たちが海の向こうに夢を見たように、私たちは星空を仰ぎ、はるかなる宇宙の、また地球46億年の旅路に思いをはせる◆未知なる小惑星から、はやぶさ2は何を持ち帰ってくるだろう。楽しみにしつつ、残る航海の無事を祈る。2019・2・23

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