正平調

時計2019/02/25

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映画「ウエストサイド物語」はエンドロールに粋な演出がある。いったん「THE END」と出て席を立ちかけると…どうも続きがあるらしい◆壁や道路標識にスタッフの名前が表示され、「END OF STREET(行き止まり)」の標識が大写しになって終わる。まさかそうした趣向ではあるまい。が、その音声データの最後には思いがけない“本音”が記録されていた◆職員への暴言で前明石市長の泉房穂氏を辞職に追い詰めた録音である。神戸新聞が入手したのは106分あり、全編を聞いた。最初の20分は無音で、次の30分で激しい叱責(しっせき)が続く。その後、市長室を出た職員たちのヒソヒソ話が記録されている◆「火付けてこいはないで」「でも最終的には市長のおっしゃる通り」「今日の感触はよかったんちゃいますか」。叱責を前向きにとらえ、最後は笑い声で別れている◆今回の泉氏の暴言に弁解の余地はない。一方でその後のやりとりに、耳をふさぐばかりでもない、職員のしたたかさとタフさを垣間見た◆子育てや障害者支援など先進的な取り組みで注目される明石市も課題は多い。次のかじ取り役が誰になるにせよ、今回の急転の政治ドラマを、明石市の「END OF STREET」にはしてほしくない。2019・2・25

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