正平調

時計2019/03/03

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同じ活字にかかわる者として、本屋さんの話題はどうしても気になる。活字離れにあえぐニュースが目立つが、目にとまった話を本紙地域版から◆宍粟市山崎町にある安井書店の取り組みを西播版で読んだ。創業110年余りの老舗だ。郊外に大型店を構えていたが、ネットの大波が押し寄せた。そこで24年ぶりに創業の地、町の商店街へ戻ったという◆売り場面積をぐんと抑えた新しい店は、徒歩や自転車の人、つまり町内に住む高齢者や子どもに来てほしいそうだ。「書店が生き残る道は地域密着」。業種がなんであれ、この決意にうなずく人は多いだろう◆神戸市東灘区にある児童文学の専門店「いい本屋 COME HITHER(カム・ヒザー)」の記事も心に残った。直訳すれば「ここへいらっしゃい」か。開くのは週に2日だけだが、「神戸で児童文学の灯を絶やしてはならない」。店主の言葉が熱い◆しばらく前、北海道新聞で読んだ本屋さんを思い出す。浦河町にある六畳書房という。店名通りの広さで、週1日しか開けない。新刊書を扱う店がなかったので、地域おこし協力隊の若者が踏ん張って開いた◆店の棚に並ぶのは本だけではない。それぞれの志も並ぶ。経営者一人一人の胸の内をつなげば立派な本になる。2019・3・3

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