正平調

時計2019/03/06

  • 印刷

きょうは啓蟄(けいちつ)。うららかな陽光に誘われて、冬ごもりの生き物たちがはい出してくる。〈いよう。ぼくだよ/出てきたよ/えぼがえるだよ/ぼくだよ〉。草野心平の詩「えぼ」である◆土から出てきたカエルは高らかに目覚めを宣言し、春の歌をうたう。〈けっとばされろ冬/まぶしいな/青いな/やりきれんな/春君/ぼくだよ/いつものえぼだよ〉◆歓喜の合唱は地べたのカエルや虫に限らない。これからの季節、生き物好きの子らも山へ川へと駆け出す。この坊やもそうだろう。先週の本紙三田版で6歳の“小さなファーブル”、島岡優くんの記事を読んだ◆1年間で観察した昆虫はなんと370種類、2千匹を超える。「見つけた虫を忘れたくない」と4歳のときから記録を始めた。「いっぱい勉強して、大きくなったら虫のことをたくさんの人に教えてあげたい」◆かわいい虫博士が目下、調べているテーマは「チョウの飛ぶ高さと羽の色との関係性」だとか。高いところを飛んでいるチョウと低いところにいた別の種類のチョウを見ていて、羽の色の違いに着目したそうだ◆思い出す五行歌がある。〈どの高さから/空なんだ/ひざの下でも/蝶が飛ぶから/空なのか〉(野田凛)。小さな目が大自然のヒミツを解き明かす。2019・3・6

正平調の最新
もっと見る

天気(8月21日)

  • 31℃
  • 27℃
  • 30%

  • 29℃
  • 25℃
  • 50%

  • 33℃
  • 26℃
  • 30%

  • 33℃
  • 26℃
  • 30%

お知らせ