正平調

時計2019/07/17

  • 印刷

テニスの沢松奈生子さんが全豪オープンで8強入りしたのは、阪神・淡路大震災の発生直後のこと。よく知られた挿話がある。西宮の実家が被災したと聞き、電話で「帰りたい」と伝えた◆叔母の和子さんは叱りつけたという。「それでもプロなの? 帰りたいなら泳いで帰ってきなさい」。すっかり悪者ですと後から振り返っておられたが、めいっ子の心を奮い立たせたのも事実だったに違いない◆その人が現役のときに打ち立てた偉業の数々を、いまは日本の若い選手に教えてもらうことが増えた。快挙を伝えるニュースで、枕ことばのようによく耳にする「沢松和子さん以来」。金字塔がまた一つである◆ウィンブルドンのジュニア選手権で望月慎太郎選手が初優勝した。四大大会のジュニアでは1969年に全仏とウィンブルドンの女子シングルスで優勝した和子さん以来、日本勢としては実に50年ぶりだという◆16歳である。プレーは大人顔負けでも、勝利のガッツポーズや照れくさそうに客席に向かってお辞儀をするところが初々しくていい。このほど発表された最新の世界ランキングで、ジュニア男子の1位となった◆いずれシニアでも「錦織以来」「大坂以来」の活躍を目にできるかもしれない。いや必ずできるだろう。2019・7・17

正平調の最新
もっと見る

天気(9月23日)

  • 30℃
  • 26℃
  • 60%

  • 31℃
  • 25℃
  • 70%

  • 32℃
  • 26℃
  • 50%

  • 30℃
  • 26℃
  • 50%

お知らせ