正平調

時計2019/07/21

  • 印刷

山の急斜面から降りてくる約700メートルの黒い水圧鉄管は、存在感たっぷりだ。宍粟市一宮町の山あいにある関西電力草木発電所。毎秒0・9トンの水が最下部に流れ込む◆出力1400キロワットとミニサイズだが、落下する水の力で発電用の水車を回し続けて100年を超す。大正期から山村に電気の恵みを届けてきた大きな役割に感じ入る◆水力発電というと富山県の黒部ダムなど巨大なコンクリート施設が思い浮かぶが、国内には出力1万キロワット以下の小水力発電所がたくさんある。兵庫県内には揖保川、市川、円山川などの水系を中心に点在している◆雨量があり、落差のある河川が多い日本の風土ならではのインフラといえる。原子力や火力と違って輸入の燃料がいらず、エネルギーの地産地消ができる。放射能汚染や大気汚染を起こすこともない◆中島大(まさる)さんの著書「小水力発電が地域を救う」は発電を生かして中山間地の再生をめざす各地の取り組みを紹介している。過疎化、高齢化が進む中、山にともる明かりは温かい◆事故後8年の東電福島第1原発ではおびただしい数の汚染水タンクが並ぶ。計画が進む石炭火力発電所は環境問題の懸念がぬぐえない。地域に合ったエネルギーをどう選び直すか。電力需要の高まる夏こそ考えたい。2019・7・21

正平調の最新
もっと見る

天気(9月24日)

  • 27℃
  • ---℃
  • 30%

  • 24℃
  • ---℃
  • 60%

  • 27℃
  • ---℃
  • 30%

  • 27℃
  • ---℃
  • 40%

お知らせ