正平調

時計2019/08/01

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じっくり話を聞きたい少女がいる。グレタ・トゥンベリさんという。16歳、住んでいるのは北欧スウェーデン◆お下げ髪の彼女が毎週金曜日の授業をボイコットし、首都の議会前で座り込みを始めたのは、昨年の8月である。地球温暖化で私たちの未来が危機にさらされている。たった1人で、そう訴えてきた◆この6月に学校を卒業したが、たくさんの人の心に火をつける1年だった。座り込みの日はいつしか「未来のための金曜日」と呼ばれ、呼応する動きが世界各地で起きた。日本でも国会前で集会があった。投げた石は小さくても波紋は大きく広がった◆印象深い彼女の言葉を二つ。政治家たちへ「あなたたちは子どもたちを愛していると言いながら、子どもたちの未来を奪っているのです」。大企業の幹部へ「あなたたちにパニックになってほしい。家が火事になっているのと同じように行動してほしい」◆ファーストペンギン、という言い方がある。何が待ち受けているか分からぬ海へ、群れに先駆けて飛び込むペンギンのことだ。仲間たちはそれを見て後に続いていく◆温暖化対策を急げと、真っ先に飛び込んでいく。彼女はその1人である。それでいえば、いまだに脱・石炭へ腰が定まらない日本は、ラストペンギンか。2019・8・1

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