正平調

時計2019/08/11

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町のそばに形の良い山があれば、麓の学校は決まって校歌に詠みこんでいる、という趣旨のことを作家深田久弥(きゅうや)さんが書いていた。本当だろうか◆思い立って、今夏の甲子園大会に出場している高校を調べてみた。見落としがあれば申し訳ないが、歌詞のどこかに山が登場する学校は7割近い。ただし「山並み」や「峰」などの表現を含めての割合だが◆これが多いか少ないか、判断の基準は持ち合わせない。しかし見上げるような峰に誇りを持ち、包み込むような山々への親しみが校歌からも伝わってくる。深田さんの言葉を借りれば「ふるさとの守護神のような山」への愛情、と言えるかもしれない◆いや、校歌に盛り込まれなくてもそれぞれに大切な山はあるだろう。深田さんの言葉をもう少し借りれば、その山を眺めながら育ち、たとえふるさとを離れても忘れられない。つまり、心を落ち着かせてくれる山◆昨年亡くなったシャンソン歌手の古賀力(つとむ)さんは「ふるさとの山」の訳詞でも知られた。故郷の長崎県を思い出しながら訳したのか、こんな一節がある。今も山は美しい/夏は谷間を流れるせせらぎの響き…◆きょうは「山の日」だ。故郷を離れた一人として、せせらぎと葉ずれの心地良い音をしばし思い出すとしよう。2019・8・11

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