正平調

時計2019/08/24

  • 印刷

まずは涼しげな詩を。〈秋を引いて手の裏(うち)に生(な)る/月を蔵(かく)して懐(ふところ)の中(うち)に入(い)る〉。月とは白いうちわのこと。風を起こして秋を呼び、うちわを懐にしまったよ、と。白居易の一編にある◆きのうは二十四節気の「処暑」、夏の暑さもそろそろ落ち着く頃とされる。うちわで涼しい風を吹かせ、早く秋を迎え入れたいところだが、そのニュースからは風をそよとも感じない。袋小路の日韓関係である◆韓国が日本と結んでいた軍事情報に関する協定を破棄すると決めた。歴史問題から経済に飛び移っていた対立が、安全保障にまで及んだことになる。どちらも熱くなっているせいか、融和の気配はうかがえない◆誰か大きなうちわであおいでくれないか。そう思っていたら先日、トランプ米大統領が口を開いた。「日韓はいつもけんかしている。仲良くすべきだ」。日頃いさかいの火種を絶やさぬ方もさすがに心配らしい◆訪日する韓国人ががくんと減ったという。観光地は悲鳴をあげ、あの手この手で歓迎ムードを醸成している。今だからこそ、と草の根交流を続けるところもある。そう、つられてこちらまで熱くなることはない◆歳時記にいい句を見つけた。〈顔よせて団扇(うちわ)のなかの話かな〉(下田実花)。寄せ合う心には涼風が吹こう。2019・8・24

正平調の最新
もっと見る

天気(9月23日)

  • 30℃
  • 26℃
  • 60%

  • 31℃
  • 25℃
  • 70%

  • 32℃
  • 26℃
  • 50%

  • 30℃
  • 26℃
  • 50%

兵庫県内に 警報 が発令されています

お知らせ