正平調

時計2019/08/25

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その短い物語は米スポーツ誌にも載ったそうだ。今夏の甲子園、花咲徳栄(はなさきとくはる)のゲームでの話だ。ご存じの方もいるだろう◆内角への球が9番打者の肩に当たった。死球と思ったが、彼は球審や捕手、相手ベンチにしきりと謝った。球審も死球ではないと判断して再開した瞬間、振り抜いた打球は左翼席へ飛び込む◆よけ方がまずく「自分が悪い」と思ったという。「高校野球は正々堂々と」とも話している。公式戦で初というホームランは、正直さに感心した野球の神様からの贈り物か。大舞台でのこんな話は気持ちいい◆もう一つ。延長戦に入って右足がつった星稜のエースに、対戦相手・智弁和歌山の選手が攻守交代時に熱中症対策の錠剤を届けていたそうだ。僚紙デイリースポーツで読んだが、熱戦のさなかでも相手への思いやりを忘れない。この姿勢はさわやかだった◆さわやかといえば、忘れられない場面がある。3年前のリオ五輪、陸上女子5000メートル予選で2人が接触し倒れた。「起きて起きて。一緒にゴールするのよ」と励まし合い、2人は足を引きずるようにして走り終える。順位は15位と最下位の16位。でもたくさんの人を感動させた。これも8月◆国内外、多事多難。ホッとする話題がいつにも増して恋しい、晩夏。2019・8・25

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