正平調

時計2019/09/15

  • 印刷

数日前に終わった一部地域版の連載「鉱山と私」は、生野鉱山に生きた伊藤真一郎さんへの聞き書きだ。現役を退いた後、往時の鉱山を伝えるガイドになったというくだりが心に残る◆今、89歳。立ち上げたグループでのガイド活動には78歳ごろまでかかわったそうだ。生野がどんな役割を果たしたか、よく知らない世代へ伝える。「それが僕にできる鉱山への恩返し」という言葉が印象深い◆そういえば、と思う。伊藤さんに限らず史跡などで銀髪世代のガイドと出会う機会が増えた。恩返し、地域への貢献、生きがいづくり。動機はさまざまだろうが、どなたも話が楽しいので、案内をよくお願いする◆東北の城跡では高齢男性が説明してくれた。兵庫からと言うと、阪神・淡路大震災の話題になった。熱心に尋ねるので理由をうかがえば「本で読むより聞く方が勉強になりますから」。この姿勢には感服した◆105歳で亡くなった医師日野原重明さんがこんな話をしていた。「年配のあの人が頑張っているのだから私だって。そう思える人を周りで見つけよう」というススメだ◆あの人のようにと思わせる方は、見回せばきっといる。その姿に刺激され「私だって」と歩みだす人がもっと増えたらいいねと願う、あすは敬老の日。2019・9・15

正平調の最新
もっと見る

天気(10月21日)

  • 24℃
  • 18℃
  • 30%

  • 22℃
  • 12℃
  • 20%

  • 25℃
  • 16℃
  • 50%

  • 24℃
  • 15℃
  • 40%

お知らせ