正平調

時計2019/10/07

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天井近くからつり下げられた1脚の椅子。座面の裏のサインが目に入った。「山中伸弥」。昨年、スウェーデン・ストックホルムのノーベル博物館を訪れたときのことだ◆歴代受賞者は館内のカフェの椅子にサインするのが恒例になっている。数ある中、山中さんの椅子が人気で、特別に公開していると店員さんから聞いた◆博物館のショップではメダルを模したチョコレートが人気だが、いま姫路文学館で実物が展示されている。川端康成が受けた日本人初の文学賞。黄金色に輝く◆川端の受賞は1968年。だがそれ以前に候補になっていた神戸ゆかりの2人がいる。谷崎潤一郎と、「死線を越えて」を書いた社会活動家の賀川豊彦だ。彼は平和賞候補でもあった◆賀川は2年続けて文学賞に推された。47年の推薦者はスウェーデンの大学教授、クヌート・B・ヴェストマン。48年は意外にも地理学者のスウェン・へディンだった。探検記「さまよえる湖」は日本でも知られる。1908(明治41)年、神戸に来た記録もある◆昨年には選考主体を巡るスキャンダルがあり、今年は2年分の文学賞受賞者が出る。候補は8人に絞られたとの話もある。阪神間育ちで有力視される村上春樹さんはどうか。10日の発表を心待ちにしたい。2019・10・7

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