正平調

時計2019/11/02

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藤沢周平さんの剣客小説「隠し剣」シリーズに「松風」という秘技が出てくる。相手の攻撃をかわし、受け流し、はね返しながら一歩もひかない◆「松の枝が風を受けて鳴るように、相手の剣気を受けて冴(さ)えを増す」のだとか。ふだんは風の音にもおびえるような小心な男が実は秘剣の達人-小説はそんな設定だった。慢心がみえる大臣がやってはいけない◆制度上の不備をあちこちから攻められても受け流してひかない。ついには「身の丈に合わせて頑張ってもらえれば」とまさかの“見下し剣”を繰り出して、世の受験生たちの反撃を受けた。萩生田文科相である◆大学入学共通テストでの英語民間検定試験導入はひとまず見送るという。「自信を持って受験生に薦められるシステムになっていない」からだそうだ。ならばこれまで薦めてきた理由を逆に聞きたいものである◆それにしても、このところのだれの目にも明らかな政権の気の緩みは何だろう。台風禍に「私は雨男」と信じがたい“ジョーク”を口にした大臣もいる。政治とカネにからんでは2人の閣僚が立て続けに辞めた◆追及のやいばを向けられるや逃げ足だけは速い。しっかり説明してもらおうか。「ごめん」と「知らん」でかわす秘剣「どこ吹く風」は通じぬぞ。2019・11・2

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