正平調

時計2020/02/09

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世界の金融センター、英国・ロンドンのシティーを取材で歩いたことがある。ずいぶん前のことだ。格調高い建物群より、金融マンの姿が印象に残った。そろって黒スーツに黒い靴◆時代とともに金融街の光景も…と思っていたが、そうでもない。シャツより明るい色のネクタイや茶色の靴は、今なおシティーの採用面接で不利。そんな記事を少し前の本紙で読んだ。どっこい格式は生きている◆すったもんだの末、英国が欧州連合(EU)から離脱してざっと10日になる。ざくっとした受け止めで恐縮だが、EU各国がどんな色の靴を好もうが、わが国は黒い靴を履く。決別には誇りと意地が張り付く◆見送った側、ある国の駐EU大使が、「せいせいした」と言ったそうだ。すぐに言い直しているが、意外に本音かもしれない。ただし、嵐が去って一段落としても、英国のいないEUがどうなるか誰にも見えない◆かの国の劇作家シェークスピアの作品から。「なに、金さえついてくりゃ何事もうまくいくのさ」。さて、シティーはずっと金融の中心たり得るか。「人の一生は良い糸も悪い糸もいっしょくたに編み込んだ網だ」。国の歴史なら、今はどっちの糸?◆離脱の荒波は日本にも寄せてくる。英国発の新作はハラハラさせる。2020・2・9

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