正平調

時計2020/04/21

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79年前に亡くなった英作家バージニア・ウルフの筆は容赦ない。「女性は過去何世紀もの間、男性の姿を実物の2倍の大きさに映してみせる…鏡の役目を果たしてきた」(「私ひとりの部屋」)。おかげで世の男たちは-と◆女性作家がつまり、何を言いたかったのか。それはおのおので考えていただくとして、きょうは家族の、とりわけ女性の家事が2倍、3倍に増えているという話である◆子どもの休校に、広がる在宅勤務。みなが「家にいる」ことによって生じる家庭での目に見えない仕事を、だれがしょっているのかに目を向けてほしい。先日の紙面で京都大教授の落合恵美子さんが訴えていた◆例えば、在宅勤務となった旦那の昼食を作らなければならないという人がいる。家にいる子どもに目を配りながら働く人も多い。これでは彼女らの睡眠は減るばかりで仕事まで奪われかねないと落合さんは言う◆家事もせず、自宅で仕事をする夫から「掃除機の音を出すな」と言われた妻もいるそう。会社でどれだけ偉いのかは知らないが、わが家でまで上司風を吹かされては掃除機を投げつけたくもなろう。投げていい◆古川柳にある。〈不機嫌な日は音のない台所〉。笑っていられるうちに、まずはお昼の支度をご自身でどうぞ。2020・4・21

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