正平調

時計2020/04/24

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全国民は節約を。浜口雄幸首相がラジオ演説でぶったのは世界恐慌の前夜、1929(昭和4)年8月のことである。「前途に皓々(こうこう)たる光明を望んでの一時的の不景気」であるからと◆咲いた花でもしぼまにゃならぬ ここが財布の あけた財布の締めどころ…と「緊縮小唄」が歌われたとか(半藤一利著「B面昭和史」)。ただしこのときの我慢に光は差さず、景気は奈落の闇へ落ちていく◆これから激しさを増すだろうコロナ不況の嵐は、あの大恐慌レベルかもしれない。そうささやかれ始めた。経済活動の低迷で米国では原油が余り、値が暴落したという◆地元に目を転じれば、商売人の嘆きを聞かない日はない。そこで、お楽しみの“先物買い”。お金をいまのうちに飲食店などに払っておいて、コロナ禍が鎮まってから訪ねよう。そんな予約支援が広がっている◆なるほど、締めかけた財布を少々開けることで、資金繰りに苦しむなじみのお店をわずかでも助けてあげられるかもしれない。パソコンなどで申し込めるサイトも登場した。自治体が後押しをするところもある◆不況を加速させた浜口内閣の失政は「台風のさなかに窓を開けた」とやゆされた。コロナの嵐はともにしのぎたい。窓を開け、光差し込むその日まで。2020・4・24

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