正平調

時計2020/05/03

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作家あさのあつこさんの義父はシベリア抑留を体験した一人だ。祝日には日の丸、部屋に天皇、皇后両陛下の写真というその義父が、苦々しくつぶやいた一言をたまたま聞いたそうだ◆「戦争を知らん若い者の政治は、きょうといのう」。岡山弁の「きょうとい」は「恐ろしい」の意味という。日本ペンクラブの編んだ本で読んだが、どうやら為政者のふるまいに不穏なにおいを感じたようだ◆憲法についての世論調査結果が、先日の紙面にあった。新型ウイルスへの不安があるのだろう。改憲で政治に権限を与えようという傾向が見える。その中で目を引いたのが、こうした動きを警戒する高齢層の存在◆古賀誠さんのことを思い出す。自民党幹事長を務めた保守本流の政治家は2年前、神戸で講演をした。演題は「憲法9条は世界遺産」。主催した兵庫県保険医協会の講演録を読み返すと、こんな話をしている◆国会議員のほとんどは戦後生まれになった。軍備が必要で、戦争放棄の9条は非現実的と語る若手にこう言い返す。「9条は国民の決意、覚悟なんです。その理想を実現するために政治はあるんじゃないですか」◆75歳以上はざっと15%。憲法とともに戦後を歩いてきたみなさんの声に耳を澄ましたい、今日は憲法記念日。2020・5・3

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