正平調

時計2020/06/13

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江戸時代の儒学者、貝原益軒は著書「養生訓」に書いている。「ねぶり(睡)多ければ、元気めぐらずして病となる」。寝過ぎは体によくないと◆昼寝はいけない。あおむけはダメ。寝返りは一晩に5回まで…など、その作法にも恐ろしく細かい。寝るときくらい自由にさせて、といった声が聞こえてきそうである◆同じ「ねぶり多し」でも「冬眠は人に効用をもたらす」と聞けば、さすがの益軒も驚いたろう。マウスの脳神経を刺激し、人工的な冬眠状態を作ることができたと筑波大や理化学研究所の研究チームが発表した◆冬眠に入ると、ふだんよりも少ない酸素や栄養で生命を維持できるとか。体を“超省エネモード”にすることで病気やけがの進行を遅らせたり、長期の宇宙飛行に役立てたりと、人への応用が期待されるという◆そういえば、93歳で亡くなった漫画家の水木しげるさんが生前、1日にどれくらい寝るのかと聞かれ「15~16時間」と答えていた。「眠ってる時間分だけ長生きする」とも。これもすごい省エネ術かもしれない◆冬眠ならぬ、春眠のうつらうつら-そんな至福の時間も、今年はコロナの緊張で少なかったに違いない。凝りに凝った心身をほぐす午睡を、どうぞひととき。益軒先生も、許してくれよう。2020・6・13

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