正平調

時計2020/06/23

  • 印刷

沖縄県立第一高等女学校に通った安田未知子さんは下級生ながら、ひめゆり学徒隊の伝令役に選ばれ激戦地へ赴いた。誇らしかったと著書「13歳の少女が見た沖縄戦」につづっている◆ある先生が見とがめた。君はまだ下級生だろう、すぐ帰りなさいと。お国のために私も喜んで死にます、だから帰りません、そう言うやいなや安田さんは頬をぶたれたという。「バカヤロー! 家に帰るんだ」◆生き残った安田さんが教職の道に進もうとしたとき、母にかけられた言葉がある。「子どもは宝。教師は神様から宝物を預かって、大切なことを教える尊い仕事なんだよ」。あの先生もそうであったに違いない◆県民の4人に1人が犠牲となった沖縄戦の、きょうは「慰霊の日」。亡き人をしのぶとともに“命(ぬち)どぅ宝”-命にまさる宝はない、というごく当たり前の尊い教えをあらためて子どもたちに伝える日でもあろう◆どういう歴史のめぐり合わせか、きょうは日米安保条約の発効からちょうど60年の節目にもあたる。「平和のために」との理由で、小さなその島にはいまもなお在日米軍基地のおよそ7割が集中したままである◆「平和な戦争」がないように「平和な基地の島」があるものか。当たり前のことを沖縄はずっと訴えている。2020・6・23

正平調の最新
もっと見る

天気(8月9日)

  • 32℃
  • ---℃
  • 20%

  • 36℃
  • ---℃
  • 20%

  • 35℃
  • ---℃
  • 20%

  • 35℃
  • ---℃
  • 20%

お知らせ