正平調

時計2020/07/03

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香港がさらにひどいことになってきた。中国で成立したての国家安全維持法を当局が振りかざし、はや逮捕者が出ている。「香港独立」の旗を持っていた容疑という。これまではどんな旗を振ろうとも、罪になどならなかった◆政治については礼賛もできるし、大きな声で文句も言える。それが中国本土にはない香港の自由だった。「一国二制度」はしかし、その背骨を抜かれたに等しい。もの言えぬ圧政とは、どれほどの恐怖だろうか◆ある民主活動家が発していたメッセージが胸にずしんと響く。「強く生きなければならない。生きてさえいれば希望がある」。暗黒のなかに見える光があるとしたら、私たち国際社会の後押しもまたそうだろう◆密告や粛清の嵐が吹き荒れたかつての文化大革命か、あるいは始皇帝のときの思想弾圧「焚書坑儒(ふんしょこうじゅ)」かと暗い歴史が頭をよぎらぬでもない。長い中国史からいまの指導部が習うべきはそんなことではあるまいに◆例えば、有名な教えに「温故知新」がある。古きをたずねて新しきを知る、もって師となるべし-。よくも悪くも昔に多くを学んで、現代にふさわしい新しい知恵を身につける。それがリーダーの資質だろうと◆馬耳東風ですか? ならば、孤立が待っている。四面楚歌(そか)になる。2020・7・3

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