正平調

時計2020/07/05

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1990(平成2)年、7月6日。神戸は晴れていた。しかし午前9時ごろだけは薄曇りと、気象庁のデータに残る。その空の下で、悲しい出来事が起きた◆兵庫県立神戸高塚高校で、教師の閉じた門扉に頭を挟まれ、1年の女子生徒が亡くなった。午前8時半で閉める登校指導だった。教師は懲戒免職となり、執行猶予付きの有罪判決を受けている◆編集局にさまざまな意見が届いたのをよく覚えている。管理教育がもたらしたという指摘、校則至上主義への批判、1人の教師だけの責任かという疑問、さらに背景にある生徒たちの問題を忘れるなという電話も◆声を寄せていただいた方は今、何を思うだろう。あのとき、涙を流して「申し訳ない」と謝った教師がいたと、後で知った。門扉を閉めた当事者ではないのに、あなたはなぜ涙を流し、生徒に謝ったのだろう◆10年後、本紙は各県立高校長の思いを尋ねた。回答欄で率直な悩みを書く方もいた。校則を緩めれば規律も緩み「学習の場でなく、校内が繁華街の一部になってしまう」。心配は現実のものになったのでしょうか◆あの日から、明日で30年になる。悲しい出来事は、学校を変えていくことにつながったのだろうか。胸に手を置いて、来し方を振り返りたい日である。2020・7・5

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