正平調

時計2020/07/07

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「半夏生(はんげしょう)」は夏至から数えて11日目のころを指す。今年は7月1日だった。梅雨の末期で大雨になりやすいため、このころの雨は昔から「半夏(はんげ)雨(あめ)」「半夏水」などと呼ばれて警戒される◆といっても、異常気象がもたらすいまの半夏雨のすさまじさは、昔のそれとは比べものになるまい。2年前の西日本豪雨も、3年前の九州北部豪雨も七夕にかかるころだった。過去の傷がまだ癒えていないというのにまたしても天変のむごい災害である◆熊本県で氾濫した球磨川は“暴れ川”として恐れられてきたという。司馬遼太郎さんは「街道をゆく」で地元の人の語りを書きとめている。「あン川はおそろしかとですよ、水がほんにどこから出てくるか、思いがけなか所から出て参りますとですよ」◆語り継がれた水害の記憶は土地の人たちの防災意識をひときわ高いものにしてきたに違いない。とすると、どうして被害は大きくなったのだろう。未明という時間帯か、経験のない雨量か、それとも別の何かか◆熊本豪雨の犠牲者は日ごとに増えており、被災の全容はまだ分からない。休む間も与えないように、雨はきのうも九州などで激しく降り続き、列島に緊張を強いている◆どうか-。きょうの七夕に祈るのはただ一つのことだけである。2020・7・7

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