正平調

時計2020/08/03

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今年はベートーベン生誕250周年に当たる。音楽雑誌は年明けから特集を組み、世界中で記念のコンサートが開催されるはずだったが、大半がコロナ禍で取りやめとなった◆最も影響が大きいのは「第九」好きの日本だろう。交響曲第9番。例年100以上の公演があるとされ、これは世界に類がない。「歓喜の歌」は年の瀬の定番曲になっている◆いつもなら今の時期に各地の市民合唱団は顔合わせの結団式を開く。声を前に飛ばす発声、ドイツ語の発音をパート練習や合宿で学ぶ。しかし今年は「3密」リスクを懸念して中止の決定が相次いでいる◆振り返れば日本初演は1918(大正7)年にさかのぼる。徳島県鳴門市の板東俘虜(ふりょ)収容所にいた第1次世界大戦のドイツ人捕虜らが演奏した。82年に地元で復活し、名指揮者カラヤンから祝福のメッセージが届いた◆歴史的な「なると第九」の今年の公演は、来年3月に延期となった。兵庫県内では、72年に結成された「姫路第九合唱団」が45回目となる節目の公演を断念した◆♬ダイネ ツァウバー ビンデン ヴィーダー…(あなたの不思議な力は時流によって切り離されたものを再び一つにする)。コロナ禍で途切れたものがつながる日を願いながら第九の楽譜を読み返す。2020・8・3

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