正平調

時計2020/09/08

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演劇が町を変える。例えば米ニューヨークでは-と劇作家、井上ひさしさんが書いている。とある街区に役所がビルを建て、入居者を募った。家賃は超格安だが「演劇関係者に限る」と◆俳優、ダンサー、演出家といった人たちが暮らし始めた。それをあてこみ、レストランやバーができる。さびれた劇場もスタジオへと変わり、あたりは見違えたという◆ところ変わって日本の豊岡市はこれからどんな変化を遂げようか。食に自然にと、もともと魅力あふれるところに「演劇」という新たな看板が加わった。9日から始まる「豊岡演劇祭」の話題に、楽しみは増す◆チケット完売の公演もあり、さすが関心は高い。豊岡に移り住んだ劇作家の平田オリザさんは会見で語っていた。コロナで規模は縮小するが、「但馬から芸術復興の灯をともしたい」。うれしい言葉に力がわく◆ところでヨーロッパには作家を招待し、しばし滞在してもらう町があるそうだ。ドイツ在住の作家、多和田葉子さんの本によれば、作家はそこで仕事をしながら読書会をしたり、学校を訪ねたりする。新作に「○○にて」と町の名が入ることもあるとか◆いいなあ。ご近所を演劇人が歩いていたら。なにやら思案顔の作家を見かけたら。きっと応援したくなる。2020・9・8

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