正平調

時計2020/09/15

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鈴木善幸さんが第10代自民党総裁になった折のあいさつは少し変わっている。「総裁としての力量に欠けることは自覚している」。岩手県生まれ。東北出身では戦後初の首相となった◆それまで総裁選に出たこともなく、参謀として支えた大平正芳首相の急死によって突如、巡ってきた宰相のいすである。“無欲の人”が語った「力量不足」はあながち、謙遜の意ばかりではなかったに違いない◆お隣の秋田県生まれ。本心かどうかは別として、菅義偉さんはこれまで総裁の座など「考えたこともない」と繰り返してきた。あれよあれよで第26代総裁に選ばれていま、自らの「力量」をどう見ているだろう◆派手さはない。地味でコツコツ。それでいい。だけど、総裁選では応援してもらう派閥の目を気にしてか、ぼろが出るのを恐れてか、安倍路線の継承をうたうばかりで、通り一遍の言葉は胸に響いてこなかった◆「ゼンコー・フー(誰)?」。鈴木首相の誕生に驚いた当時の海外メディアにならえば「スガ・フー?」。思いがけずその地位に駆け上がった令和おじさんがどんな首相像を描いているかは、まだおぼろである◆座右の銘は「意志あれば道あり」という。小さな声を拾って、自らの言葉で語って。新首相の道はそこから。2020・9・15

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