正平調

時計2020/09/26

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役立たずの修理屋が出てくる西洋のジョークがあった。ブレーキの利かない車を預かっていたその修理屋が言う。「ブレーキは直せなかったから、代わりに警笛の音を大きくしておいたよ」◆いや、そうじゃなくて-と小話はここでツッコミを入れるところだが、注意を促すクラクションの音を大きくしてくれただけで今は少々ありがたく感じる。「公表」という警笛をためらった銀行に比べれば、と◆電子決済サービスを悪用した預貯金の不正引き出し問題で、ゆうちょ銀行が対応の誤りを認めて謝罪した。他行に比べて公表が遅れ、被害が広がったといわれる◆人の口座に勝手に“蛇口”をつける手口で、犯人はそこから栓をひねるように金を引き出している。ゆうちょ銀の被害は3年前からだそうだが、今回の事態から察するに「顧客を守る」という肝心要の安全ブレーキは緩んだまま放置されていたのだろう◆「ドコモ口座」など一連の不正引き出しが報じられてから、慌てて通帳記入に走った人も多いはずである。ゆうちょ銀のみならず顧客一人一人の不安をくみ、誠実に向き合っていくしか信用回復の道はあるまい◆罪深いことに、これに乗じた新たな詐欺被害も出ている。「ご用心」-と心のクラクションを大きく鳴らす。2020・9・26

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