正平調

時計2020/11/03

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“千年の都”京都は「八百八寺」と呼ばれ、お寺さんがひしめき合う。川や運河が多い“水の都”大阪はというと「八百八橋」。淀屋橋、肥後橋、天満橋…数えだしたら、きりがない◆この橋を渡るか、渡るまいか。向こう岸には「大阪市は廃止。大阪都になれば東京に対抗できまっせ」と手招きする人がいる。後ろからは「大阪市がのうなると、住民サービスが悪うなる」と呼び戻す声がする◆反対50・6%、賛成49・4%。この僅差からも、橋の上で行きつ戻りつした大阪市民の心情がうかがえる。いわゆる「大阪都構想」は2度目となる住民投票がなされ、またも否決に終わった。大阪市は存続する◆はじめのうちは賛成が優勢だと伝えられた。旗振り役である吉村府知事の人気も高い。ところが、である。いいことずくめであるかのような宣伝と結論を急ぐ姿勢に、市民は危うさを感じとったのかもしれない◆松井市長は「力不足」と語っていたが、何より足りなかったのはさまざまにわき起こった不安をぬぐう納得のいく説明でなかったか。霧の向こうに夢があるとささやかれても、多数がおいそれとは橋を渡れない◆ともあれ民意が決した今、政治がすべきことは一つだろう。市民を真っ二つに分けて折れた橋の修復である。2020・11・3

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