正平調

時計2020/12/24

  • 印刷

長く生きていると、ありとあらゆるうそを見聞きしたと、作家佐藤愛子さんが随筆に書く。話をおもしろくする。同情を買う。自分を偉く見せる。損得勘定で。追い込まれて、つい◆お金に困り、「シンダ」と電報を打ってきた身内がいた。行ってみると、横たわる布団から手が伸びる。持ってきただろう金をもらう手だった。佐藤さんはこう思った。「堂々の嘘(うそ)であるがゆえに私は許したい」◆この118回を佐藤さんは許しますか。安倍前首相の「桜を見る会」問題である。事実と異なる虚偽答弁と指摘されるものがこんなにもあった。秘書から受けた説明と釈明しているようだが、それで済まない◆夕食会の費用を補填(ほてん)したとして、東京地検特捜部は秘書を略式起訴するようだ。異例の聴取を受けた安倍前首相は不起訴の公算大という。いや、安倍さん、安心するのは早い。世間という名のお白州が待っている◆秘書が…後援会が…事務所が…で幕引きにはならない。秘書の説明に「?」はなかったのか、問い詰めようとしなかったのか。みんなが見つめる場で疑問に答えてもらいたい。当然、記者会見も。それが長期政権を誇った方の身の処し方、責務である◆佐藤さんのうそあれこれに加えよう。おごりが生むものもある、と。2020・12・24

正平調の最新
もっと見る

天気(2月26日)

  • 9℃
  • ---℃
  • 50%

  • 9℃
  • ---℃
  • 20%

  • 10℃
  • ---℃
  • 50%

  • 10℃
  • ---℃
  • 50%

お知らせ