正平調

時計2020/12/27

  • 印刷

編集者にして児童文学者、吉野源三郎さんの代表作に「君たちはどう生きるか」がある。ご記憶の方は多いだろう。2年前、漫画版になって、書籍の年間ベストセラー1位に輝いた◆吉野さんといえば、忘れられないものがもう一つある。2000年まで岩波少年文庫の巻末にあった「発刊に際して」という一文だ。「明るい陽光をさし入れ、豊かな水分を培う」。新しい時代への決意がこもる◆その文庫の誕生から一昨日で70年になった。創刊日がクリスマスというところに、託す思いがよく分かる。最初は「あしながおじさん」など5冊で、これまでの収録作品は460超と岩波書店のサイトにある◆作家の大宮エリーさんは子ども時代、この「あしながおじさん」がどうにも好きになれなかった。時が過ぎ、大掃除をしていてこの文庫を見つけ、ふと読み始めたら「ぐんぐん引き込まれて」。物語に流れるものが分かる年齢になったからと、書いている◆大人が普段から本を読んでいると、子どもも本好きになる。加古川市教委の調査でそんな傾向が明らかになったと、紙面にあった。だからまず、「大人が読もう」と◆クリスマスでお子さんへの贈り物を済ませたら、今度は自分への贈り物。どこかに古い本が眠っていませんか。2020・12・27

正平調の最新
もっと見る

天気(2月26日)

  • 9℃
  • ---℃
  • 50%

  • 9℃
  • ---℃
  • 20%

  • 10℃
  • ---℃
  • 50%

  • 10℃
  • ---℃
  • 50%

お知らせ