正平調

時計2021/01/01

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浅い川底をのぞくと、小さなカニが1匹たたずんでじっと動かない。流れにさからい、何やら思案しているようでもある。穏やかな冬の日、丹波市氷上町の「水分(みわか)れ公園」を散策した◆水分れとは分水界(分水嶺(れい))のことで、降った雨の一方は北へ、一方は南へ流れる境界線にあたる。公園の川もここで二手に分かれるところがあり、それぞれ「日本海へ」「瀬戸内海へ」の案内板が立っていた◆この丹波の水分れは標高100メートル前後といい、日本列島を縦断する「中央分水界」としては本州一の低さだそうだ。なるほど“低かれど、これぞわが分水嶺”-とは、日々これ選択の悩み多き人生に似て面白い◆川は流れて どこどこ行くの/人も流れて どこどこ行くの(「花~すべての人の心に花を」)。喜納(きな)昌吉さんの歌ではないが、「はてこの道でよいのやら?」の選択を繰り返し、人はうねる川を下っていく◆いつ、どこをどう曲がってこうなったのか、迎えた新年が先の見えない災禍のただ中にあることは疑いようもない。あすはきょうより笑み多かれ。そのための選択を日々迷いつつ、重ねていくしかないのだろう◆先の歌は続く。そんな流れが つくころには/花として 花として 咲かせてあげたい…。きっと、咲く。2021・1・1

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