正平調

時計2021/01/03

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手元のスクラップブックに、1編の詩を切り抜いて貼っている。昨年5月、神戸新聞文芸の特選「連絡帳」である。8行だけの短い世界に励まされ、うなずき、ちょっと頬が緩んだ◆作者は姫路市の中島友子さん。「持ってくるものの欄に/がんばるきもち/とこうたろうは書いた/支援学級の四年生」。1行開けて、後半の4行。「先生からは/ステキです/おべんとうも/わすれないでね」◆宿題も大事だが、学校へ持っていくもっと大切なものがある。それは「がんばるきもち」。前を向いて歩く姿が行間から浮かんだ。先生の返事もいい。コロナ禍の記事が多い紙面にさわやかな風が吹いていた◆スクラップブックに貼った詩を読み返しながら思う。社会を覆う重苦しさはいつ晴れるか分からない。不安に押しつぶされぬよう、仕事へ向かうバッグの底に「がんばるきもち」をしのばせた人もきっとたくさん◆分散参拝で、年の瀬に近くの神社で手を合わせた。長い列にせかされず、ゆったりと参った後、目に入った絵馬に「看護師になりたい」の文字。新しいからつい最近のものだ。感染症対策で激務と知ったうえで希望する。きれいな字に固い決意を見る◆おそらくあなたも「がんばるきもち」と心の連絡帳にお書きだろう。2021・1・3

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