正平調

時計2021/01/09

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アメリカ大統領が出てくる小説はいろいろとあるが、例えば、ミステリー「シャドー81」(ルシアン・ネイハム著)の大統領は重大事件に際して言う。「わたしが采配をふるうことを期待する権利を国民は持っているのだよ」◆物語では、ジャンボ機が戦闘機による「乗っ取り」を受ける。法と正義の名のもとにテロ犯罪に立ち向かうリーダーの姿は、小説でも現実でも、アピール好きの大統領にとっては格好の見せ場であるに違いない◆行動が逆の人もいる。大統領選のバイデン氏勝利を認定する手続きのさなか、それを阻もうとする群衆が連邦議会議事堂を占拠した。テロまがいの暴動をあおったと批判されたのは、まさかの現職大統領である◆敗北を認めたくないトランプ氏が支持者に議事堂へ向かうよう呼びかけたのが発端という。大統領が事件につながるような“采配”をし、死人が出た。前代未聞だろう◆明治のはやり歌にある。人の上には人こそなけれ/四年代(がわ)りの大頭領(だいとうりょう)/上院下院の評議役-と(「海南民権踊唄」)。昔の庶民には憧れであった「民主国家アメリカ」の名が、いまは深く傷ついて泣いている◆残り任期わずかのトランプ氏に即刻解任論も出てきた。おしまいまで余計な見せ場には事欠かない人である。2021・1・9

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