正平調

時計2021/01/10

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フランスに住むライターの高崎順子さんが、昨秋から冬にかけ外出禁止令が出たときの現地の実情を少し前の週刊文春に寄稿していた。やや長くなるが、心に残ったくだりを紹介する◆授業が続いていた小学校で、3年生の次男が暴言を吐いたと連絡帳で知った。わけを尋ねると、次男は目に涙をためて打ち明けた。アジア系という理由で「コロナ!」とからかわれたから許せなかったという◆いきさつを聞いたフランス人の夫は、「次男を注意した」と連絡帳に書き、担任にこう訴えたそうだ。「どうか結果のいさかいだけではなく、原因を見てほしい。出自を差別する言動は絶対にあってはならない」◆すると、担任が連絡帳に。「学童保育チームと連携して対策します。道徳の授業でも取り上げます」。返信を見て高崎さんは少し泣いた。「この国には差別があるが、それを許さない社会的な意思も強い」と◆首都圏に続き兵庫県、大阪府、京都府でも緊急事態宣言を求めていく動きになった。不気味に増える感染者の数に、気分は重く、不安も膨らむ。やむを得ないかと思いつつ、医療にかかわる人や感染者への冷ややかな視線がひどくならないか、心配になる◆差別や中傷を許さない社会的な強い意思。私たちは備えているか。2021・1・10

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