正平調

時計2021/01/12

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銀行の名前が書かれた紙を掲げる男性が日本銀行神戸支店の正面にずらりと並ぶ。「お金はいつでも引き出せます」と支店内に設けた臨時窓口を案内している。阪神・淡路大震災の時期になると思い出す光景だ◆当時、店舗が倒壊した14の金融機関に日銀は臨時窓口を提供した。2月3日まで続けられ、約3千人が訪れた。半数が預金を引き出し、その額は15億円に達したという◆お金は経済の血液だ。スムーズに循環してこそ健康が維持される。いま財布にあるお金は喫茶店へ、スーパーへ、居酒屋へ。大勢の人の手に渡った後、金融機関に集まり、日銀に還流する◆日銀前総裁の白川方明さんは中央銀行の存在を「医者」に例える。医者が人間の健康を診るように経済の健康、つまり物価の安定と金融システムの安定を目指すという◆コロナ禍で個人消費は低迷し、血流は滞りがちだ。株価は高水準だが地域の景気は相当厳しい。日銀神戸支店の金融経済概況は「持ち直しのペースが鈍化している」と診断した。緊急事態宣言で腰折れは必至だ◆感染拡大は建物の倒壊こそないものの、景気に与える影響は大震災以上かもしれない。これは従来の大規模金融緩和政策では回復しない。ワクチンを待ちつつ生業への後押しが欠かせない。2021・1・12

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