正平調

時計2021/01/13

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オーストラリア国歌の歌詞が一部変更されたという小さな記事を先週、読んだ。「私たちは若く自由だ」と歌っていたところが新年からは「私たちは一つで自由だ」に改まったという◆「若い」が削除された理由をモリソン首相が述べている。英国人の入植後に建国されたオーストラリアは確かに新しい国だが、先住民アボリジニはここで数万年の歴史を編んできた。今こそ敬意を表すべきだと◆長年にわたって差別を受けてきた先住民には耐えがたい歌詞であったろう。何げない言葉がだれかをひどく傷つけることに、とりわけ社会の多数派は鈍感だ。君もそうではないか-とその短い記事は問うてくる◆3学期の始業式で、ある小学6年生が今年の目標を発表した。「友だちにかける言葉を選ぶこと」。感情任せではなく相手のことを考えて…。本紙神戸版が伝えていた◆口から飛び出すひと言が時として凶暴なやいばとなることを、児童は知っているのだろう。コロナ禍の大人社会から漏れ聞こえる中傷や差別のニュースに、心を痛めているのかもしれない。子どもは敏感である◆〈君は君 我(われ)は我なり されど仲よき〉(武者小路実篤)。胸ポケットに忍ばせておきたい優しい言葉がある。寒さ厳しい折は手をかざし、暖をとる。2021・1・13

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