正平調

時計2021/01/22

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難題にぶつかったり、対立が生じたりしたとき、人間の行動は2通りに分かれるようだ。すなわち「壁」をつくるか、「橋」をかけるか、である◆4年前、米国大統領に就任してすぐ、メキシコ国境の壁建設に乗りだしたドナルド・トランプ氏は文字通り「壁」の人だったろう。国際協調の枠組みに背を向ける「米国第一」の壁を周囲にめぐらせ、国内では対立をあおる言動で社会分断の壁を築いた◆ホワイトハウスの新たなあるじとなった第46代大統領、ジョー・バイデン氏がきのう就任演説に臨んだ。張りがあって、かつ抑制のきいた声で訴えたのは「米国の団結」と、「世界に再び関与する」決意である◆「意見が違っていい。それが民主主義だ。それがアメリカだ」と述べ、思想信条を超えた全国民への奉仕を誓った。トランプ氏が離脱した「パリ協定」への復帰作業に早速とりかかるなど、就任初日から忙しい◆職務にかかる重圧を語った第8代大統領、マーティン・ビューレンの言葉をジョーク集に学ぶ。「在任中、最高に幸せだった日が2日ある」。そして言った。「ホワイトハウスに入った日と、出て行った日だ」◆分断という壁を壊し、そこに融和と協調の橋をかける。バイデン氏が挑む難工事を世界が注視している。2021・1・22

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