正平調

時計2021/01/31

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最初は社内報の企画だったそうだ。話題になり、いつの間にか恒例の行事になった。それぞれの時代に漂う哀感を笑いにくるみ、五七五に乗せた「第一生命サラリーマン川柳」である◆先日発表になった今回の応募数は、2000年以降で最多だった。コロナ禍を取り上げた作品が目立つのは、縁のない人なんていないからだろう。切実な災禍なので素直に笑えないところもあるが、入賞100句から、読んで思わずうなずいた3句を◆〈咳(せ)き込んで 視線が痛い 電車内〉は体験としてよく分かる。第1波のころ、軽く咳(せき)をするたびに隣りの若者が数センチずつ離れていった。くしゃみ、マスクのし忘れで、向かいの席からきつい視線を注がれもした◆〈オンライン 説教したら 画面消え〉。感染予防で「密」はすっかり悪者になった。膝を突き合わせ、あの仕事のここが…と教えられながら、みんな一人前になっていく。会話が成り立たないのはつらいね◆〈テレワーク 気付いた会社の イスの良さ〉。使わなくなった子どもの勉強机で仕事をする人もいるだろう。座ったまま背を伸ばすと古くて小さい椅子がギーッ。悲鳴のようなきしみは、今は非常時と告げる音◆来年。サラ川を読んで屈託なく笑える社会になっていますように。2021・1・31

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