正平調

時計2021/02/03

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美空ひばりさんが着物の帯に手を添えながら、歌っていた。春は二重(ふたえ)に 巻いた帯/三重(みえ)に巻いても 余る秋-と。「みだれ髪」の3番である◆恋にやつれ、帯が余るほどやせ細ってしまったと嘆いている。悲しいその歌詞をいま、コロナに振り回された昨春からの世の中にあてはめてみても、さほど大げさには聞こえまい。きょうは立春。我慢を重ねてやつれた心身に名のみの春の寒さがしみる◆何せ、国会から吹きつける風が強烈に寒い。国民に夜の外出自粛を呼びかける当の与党議員が深夜、銀座のクラブに出入りし、おまけに虚偽説明とはたいした度胸だ。これがわれらが選良かと思うと泣けてくる◆その国会が感染防止のルール破りに罰則を設ける法案を急ぎ足で審議している。待たれよ。ルール破りは誰あろう、あなた方でないか。腹が立つやら、あほらしいやら◆救いは、感染者数の推移にほんのわずかながら春光を感じとれること。ひとえに多くの人が身を削る我慢を受け入れてきた結果だろう。ここで気を緩めてはいけないことは、政治家に言われなくても知っている◆緊急事態宣言が延びる。凍える社会には罰則より先に、支援や補償という温かい毛布が二重、三重にほしい…それくらい政治に求めて何悪かろう。2021・2・3

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