正平調

時計2021/02/18

  • 印刷

電車内で年配の男性2人が話しこんでいた。「4月」とどちらかが言った。もう1人が「安心」と返した。耳に入ったのはそれだけなのだが、何について話しているのかすぐ分かった◆新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が始まった。まず同意を得た医療従事者4万人が対象で、高齢者は4月1日以降だ。会話の中身を想像すれば、「やっとワクチン接種だ」「安心して打ちたいね」か◆副反応を心配する人は少なくない。接種後の体調を記録する2万人のデータは、つぶさに公表してもらいたい。とかく河野行革相は「リスク」「ベネフィット」など横文字を使うが、説明は分かりやすい日本語で◆車中の会話を振り返るうち、浮かんだ単語が二つある。1世紀前のスペイン風邪に感染した歌人与謝野晶子が、貧しい人にも最上の薬をと訴える一文を新聞に寄せた。その文中で使っていた「均(ひと)しき」が一つ◆今回のワクチン接種は無料だから、彼女の心配は当たらない。でも、住む地域や医療施設の多い少ないで不平等にならないよう、「均しき」を胸に刻んで準備してほしい◆もう一つは「気組み」。広辞苑には「物事を実行しようとする際のこころのかまえ方」とある。4月、安心、均しき。さあ、政府の気組みが問われる。2021・2・18

正平調の最新
もっと見る

天気(4月17日)

  • 17℃
  • ---℃
  • 80%

  • 18℃
  • ---℃
  • 80%

  • 17℃
  • ---℃
  • 90%

  • 16℃
  • ---℃
  • 90%

お知らせ