正平調

時計2021/02/24

  • 印刷

ギターを抱えて立ったままチューニングした後、トラップ大佐は静かに歌い始める。♪エーデルワイス~。俳優クリストファー・プラマーさんの訃報に触れミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」の有名な場面が浮かんだ◆舞台はオーストリア・ザルツブルクだ。妻に先立たれた大佐は寂しさを隠して厳格な父として子どもと暮らしている。そこにジュリー・アンドリュースさん演ずる見習い修道女マリアが、家庭教師として現れる◆「ドレミの歌」「すべての山に登れ」「もうすぐ17歳」…。ミュージカル黄金時代を築いた作曲家ロジャースと作詞家ハマースタイン2世の作品はすばらしい。「エーデルワイス」はコンビ最後の作品になった◆目立たないが、芯が強い。プラマーさんはこの白い花のように抑えつつも情のにじむ演技を見せた。マリアの人柄と豊かな歌の力で雪が溶けるように笑顔がよみがえる◆「純真な魂が凍りついた心をとかす」。映画学専門の瀬川裕司・明治大教授は著書「『サウンド・オブ・ミュージック』の秘密」で分析した。マリアの成長、ナチの迫害と家族の脱出劇は見る者の心を離さない◆ザルツブルクで楽しいのはロケ地巡りツアーだ。大佐の面影を求めていつか美しい街を再訪したい。2021・2・24

正平調の最新
もっと見る

天気(4月17日)

  • 17℃
  • ---℃
  • 80%

  • 18℃
  • ---℃
  • 80%

  • 17℃
  • ---℃
  • 90%

  • 16℃
  • ---℃
  • 90%

お知らせ