正平調

時計2021/02/25

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歌人道浦母都子(もとこ)さんが随筆で書く。「自由にしろ、愛にしろ、何かを得るということは、代(かわ)りの何かを失うこと」。人生を振り返っての述懐である。そうだなと深くうなずいてしまう◆この方々は何を得て、何を失ったのだろう。菅首相の長男が勤める放送事業会社の接待を受け、処分された総務省のお歴々である。うまい言葉やもみ手にことさら注意をしているわりには、なんとも脇が甘い◆方針に逆らえば異動してもらうと公言する政権である。その怖い菅さんの身内だったら断れない。だから危うい接待に応じたと、永田町スズメはさえずるが、それで重い肩書を得られても、世間の信頼を失うのに◆どうも霞が関は忘れっぽい。あまりに品がないので書くのもためらうが、風俗店を舞台に旧大蔵官僚が接待を受ける事件があった。あのときも規律、規律の大合唱だったが、向かい風がやんだらこの体たらく◆危機にあっての心得。プロ経営者と呼ばれる松本晃さんが、3年前の日経新聞夕刊でこんな体験談を書いていた。「一切隠さず、そこまで言うのかというほどすべてを開示した方があとあと困らない」「情報の小出しはいけない」「ましてウソは厳禁だ」◆菅政権はどうか。その場をしのぎ、代わりに大事なものを失うか。2021・2・25

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