正平調

時計2021/03/09

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春めくにつれて周囲ではマスクを外す人が増えてきたのに、「自分」は感染が怖くてまだマスクをつけている。臆病だからというわけではなくて、それが「文明人の勇気」なんだよ-◆菊池寛の小説「マスク」である。スペイン風邪が猛威を振るった1世紀前の、自らの体験を元につづった。感染を怖がらないのは「野蛮人の勇気」であり、怖がってこそ文明人だと、やや弁解気味に述べている◆そっくりそのまま現代にも通じる。私たちはコロナにおびえ、「暑い、暑い」と言いながら夏もマスクを取らなかった。冬の「第3波」を懸命に越えつつある今は1年前の春とは違い、マスクも容易に手に入る◆マスクに関する科学的知見も広がった。何といっても、きょう本格稼働する神戸のスーパーコンピューター「富岳」の貢献が大きい。「2枚重ねても、あまり効果は上がりません」とは、新たな研究成果である◆そうか。意外な気はしたが、二重マスクは色違いを重ねるおしゃれ感覚や、肌荒れ防止のためにされている方も多いと聞く。性能アップとはいかずとも気分が少しでも和らぐなら、2枚使いも無駄にはなるまい◆わが家でくつろぐのもマスク姿で…という人もこの季節は増えよう。現代文明人には花粉という大敵もいる。2021・3・9

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