正平調

時計2021/03/14

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全国高校演劇大会で最優秀となった舞台は、残念ながら見逃した。映画化された作品を楽しんだのだが、見終えた後もずっと心に残る登場人物がいる。「矢野君」という控えの選手だ◆原作は兵庫県立東播磨高校演劇部の「アルプススタンドのはしの方」である。主人公は野球部の試合を応援する高校生4人だ。試合を見つめるうち、それぞれが押し隠していたほろ苦い記憶が少しずつ薄れる◆「矢野君」という名前は4人の会話に出てくるだけで、姿かたちは見えない。誰よりも練習するのだが、レギュラーにはなれない。その彼が好機での代打できちんと送りバントを決める。そして劣勢の最終回に…◆興ざめになるので、「…」の内容、その後の展開は省く。野球がうまくなれなくても、あきらめない。くさらず、奥歯をかみしめるようにして練習する。全国あちこちにいるだろう選手たちの右代表と思えた◆センバツが近づく。神戸国際大付と東播磨(21世紀枠)の兵庫勢に期待しよう。演劇部、野球部への取材で全国大会を目指す実力派の放送部。初陣の東播磨は何かと話題になるだろうが、のびのびと戦ってほしい◆仲間が認めるがんばり屋の控えは、どのチームにもいるものだ。春の甲子園、こちらは「矢野君」を探そう。2021・3・14

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