正平調

時計2021/03/28

  • 印刷

巨大財閥の御曹司が人をあやめた。なぜ? 映画「フォックスキャッチャー」は米国で起きた衝撃的な事件を描いている。こんな場面が印象深い◆レスリングチームを持つ御曹司が、ある男にコーチ就任を持ちかける。好待遇なのに断られ、「要求額はいくらなんだ」。お金の問題ではないと言われても、分からない。お金で動かない人間がいることに◆参院選での買収などの罪に問われた元法相河井克行被告が、無罪の主張を一転させ、議員辞職願を出した。発表したコメントに「お金で人の心を『買える』と考えた自らの品性の下劣さに恥じ入る」とあった◆大事なものをお金で売り渡さない。そう思う秤(はかり)が誰の胸にもある。秤を持たない御曹司は破滅の森へと迷いこんだ。元法相の心の秤がどう揺れたか想像するしかないが、被告席に身を置いて気づいたということか◆公判で説明責任を果たす、という。その言葉が法廷戦術でないのなら、買収の原資についても洗いざらい語ってもらいたい。自民党本部は陣営に1億5千万円も投入している。政党交付金がほとんどというそのお金が使われたのか。異様なまでの肩入れの背景はなにか。納税者として知りたい◆無罪を訴えた第1幕。懺悔(ざんげ)で始まる第2幕。法廷から目が離せない。2021・3・28

正平調の最新
もっと見る

天気(5月16日)

  • 24℃
  • 19℃
  • 70%

  • 26℃
  • 20℃
  • 70%

  • 27℃
  • 20℃
  • 60%

  • 24℃
  • 19℃
  • 70%

お知らせ