正平調

時計2021/04/07

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引き出しの奥から古びた手相占いが出てきた。30年ほど前に旅先で見てもらったもので、今読むと不思議に当たっているから夫婦で笑ってしまった-。出典はきのうの本紙発言欄である◆新聞の投書欄にはドラマがいっぱい、そこから着想を得ていると、脚本家の橋田寿賀子さんは語っていた。「昔の占いが出てきたわ」「どれどれ」。橋田さんであれば、こんなふうに舞台を回すのかもしれない◆まるでうちの話みたいね…そんな展開に茶の間が食いついたのだろう。他人にはささいな出来事のように見えて実はそうではない。「家族とは何か」にこだわった数々の名ドラマを残し、橋田さんが亡くなった◆「女に何が書ける」。何度、言われたか。「書いてやろうじゃないの」。何度、思ったか。駆け出しの頃は自作の脚本が使われたと喜んだのもつかの間、せりふがすべて書き換えられていたこともあったという◆「渡る世間は鬼ばかり」は「けんかドラマ」と自著にはある。自分の思いを素直にぶつけ合ってこそ、本当の家族になれるのではないか。分かり合えるのではないか、と。思えば、確かにけんかばかりしていた◆橋田さんはこう問いかけていたのだろう。「あなたの家族はどうですか」。ドラマが愛されたわけである。2021・4・7

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