正平調

時計2021/04/15

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「馬印」というのがある。戦国時代の話だ。われはここにあり、と戦場で敵味方に見せつけるための旗などである。たとえば豊臣秀吉だったら瓢箪(ひょうたん)◆こちらは有権者の目を引く総選挙用馬印だろう。自民党が「こども庁」の創設を唱え、「縦割り打破」と菅首相は乗り気だ。立憲民主党も対案を練る。縦割り打破と言うなら、これをお忘れじゃないか◆温暖化もあって、自然災害が深刻になってきた。毎年のように、列島のどこかが地震におびえ、豪雨に泣き、激しい風に身を震わせる。省庁の縦割りをなくし、人々の暮らしを守る「防災省」が災害列島には要る◆本紙がそう提言して6年。全国知事会も唱え、自治体の6割が防災省は必要とみているのに政府は動かない。今の仕組みは合理的で、機能していると言う。本当かね◆作家半藤一利さんは書く。かつての軍部は、起きたら困ることは起きないと思いこんで戦略を練ったと。神戸・人と防災未来センター長の河田恵昭(よしあき)さんも同じことを思う。歴代の首相は、起こってほしくない大災害は起きないと信じているか、在職中に起きるなと願っているか。そうですか、首相◆震度7に2度も見舞われた熊本地震から5年になる。災害に備えた心強い馬印は、いつ掲げられるのだろう。2021・4・15

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