正平調

時計2021/04/27

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電車のなかで高校生が参考書を開いていた。蛍光ペンで線を引いては、何ごとかを書き込んでいる。気になって目を凝らし、意表を突かれた。「大切」-どれもその2字だったという◆歌人、穂村弘さんの「絶叫委員会」(ちくま文庫)で読んだ話。傍線を引いたのだから大切に決まっていると言いたいところだが、そこは紅顔の高校生である。むしろほほ笑ましくもあり、おのずと口元は緩む◆「政治とカネ」のところに自民党が赤線を引いた。これまでに要したペンの本数は知らないが「大切なこととは思っております」、そんな口先だけの厚顔ぶりが、有権者にはっきりと見てとれたのは確かだろう◆衆参トリプル選で自民党が「全敗」した。「他山の石」。所属議員の関わった買収事件で、そう言い放ったのは二階幹事長である。わが事として反省するつもりはないと、世間に受け取られても仕方があるまい◆菅政権にとっては初めての国政選挙だった。投票行動であらわになった国民のいらだちは後手に回り続ける新型コロナウイルス対応にもむろん、向けられている。こぼれた不満の声を、急ぎ拾い直すときだろう◆「全敗」に傍線を引いたはいいが、「どうして負けたんだっけ」…。お忘れなきよう、書き込みは具体的に。2021・4・27

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