正平調

時計2021/05/07

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〈月花は眼に見るばかりはつ松魚(がつお)〉という。花鳥風月は目の肥やしになっても、腹の足しにはならない。それに比べて「はつ松魚」、今が旬である海山の幸をいただく喜びときたら-◆江戸時代に詠まれた句にうなずいてはみるものの、それでもやはり新緑の季節はそのまぶしさに目が奪われる。空の青や海の青も日ごとに濃くなってきた。見るばかりでない。肌に、耳に、そよぐ風は心地よい◆緊急事態宣言で外出のままならなかったこの大型連休は、初夏の便りを本紙地域版に探した。ある、ある。空を泳ぐこいのぼりに田植えの光景が。…とそこへ「はつ松魚」。ぜいたくな食の話題に心をひかれた◆「極うま!! たんば弁当」と題した丹波版の連載を読んだ。地元の食材を使った料理をレシピ付きで紹介しており、最終回にはそれらを敷き詰めたお弁当の写真が大きく載っている。その彩りにしばし見ほれた◆タケノコ、鹿肉、タマネギ、ヨーグルト。食材はどれも「丹波産-」という冠で輝いている。さぞ、おいしかろう。丹波栗の揚げギョーザは評して「ほくほく、甘みふわり」だとか。言葉の調味料もきいている◆いけない、見るばかりで腹の虫が騒ぎだした。ならばよし、わがふるさとの極うま弁当をこしらえてみるか。2021・5・7

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