正平調

時計2021/05/23

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雨をテーマにした合唱曲というと名曲中の名曲としてこの2曲が思い浮かぶ◆〈降りしきれ雨よ/降りしきれ/すべて/立ちすくむものの上に…〉。高田三郎作曲、高野喜久雄作詩の組曲「水のいのち」だ。雨音のような小刻みなピアノに合わせ慈愛の声の雨が降り注ぐ。半世紀以上絶えることなく歌い継がれてきた◆多田武彦作曲の男声合唱組曲「雨」も、グリークラブなどの定番のレパートリーだ。〈雨のおとがきこえる/雨がふっていたのだ…〉。終曲の八木重吉の滋味深い詩が、多田作品ならではのアカペラで歌われる◆人が集まり声を合わせ、生まれる響きで音楽を表現する。これが合唱の醍醐味(だいごみ)だが、コロナ禍で状況は依然として厳しい。昨年来、多くの団体で演奏会やコンクール、歳末の第九の演奏会が中止に追い込まれた◆全日本合唱連盟は活動時のマスクの着用や練習場所の換気、距離の確保などを盛り込んだガイドラインをまとめている。合唱活動を文化芸術の観点とともに「人々の健康資源」と位置付け、継続の願いを込めた◆感染防止対策に最大限配慮しつつ練習を模索するところもあるだろう。長雨とコロナでしんどい日々が続く。静かな勇気を与えてくれる雨の歌でウイルスを溶かし、流してしまいたい。2021・5・23

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