正平調

時計2021/05/26

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きょうもその門をくぐり、廊下を歩き、教室で学んでいる子がいるというのだから、何ともうらやましい。西脇市立西脇小学校の木造校舎が、国の重要文化財に指定されることになった◆1934(昭和9)年などに建てられた計3棟で、現役校舎の重文は全国で3例目という。しゃれた洋風の意匠が凝らされた校舎は、「おめでとう」の声にぽっと頬でも染めそうな上品なたたずまいをしている◆その見事な風格に世界的建築家、丹下健三さんの言葉を重ねたい。「美しきもののみ機能的である」。使いやすさを重んじ、余分なものをそぎ落とした建物は見た目が美しいし、美しい建物もまた長く愛されるがゆえ使い慣れていく-ということだろう◆西脇小の校舎は老朽化のため取り壊しを検討されたことがある。反対の声が上がったそうだ。親しんだ学びやへの愛着や郷愁はもちろん、「美しきもの」を次代に残したいという気持ちの表れだったに違いない◆いろんな後押しもあって保存が決まった校舎は、バリアフリー化や耐震といった現代風の機能を施され、ますます美しさに磨きがかかった。いまや郷土のみならず、日本の財産である。よくぞ残していただいた◆「ありがとう」。校舎もきっと照れくさそうにそう言っている。2021・5・26

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